お布施と言いますのは、葬儀の際に、お寺に対して手渡す金銭を意味します。布施、あるいは寄進と呼称することもあります。僧侶に読経して貰った謝礼の形での意味合、あるいは戒名をつけて貰ったお礼という形で金銭を渡すことになりますが、原則としてお寺、あるいはご本尊へお供えを行なうというとらえ方をします。
元を正せば布施と言いますのは施しを行なうという旨の言葉ではありますが、近年お坊さんに対してのお礼という考え方が強いと言えそうです。お布施につきましては相場が存在しますが、読経、あるいは戒名をつけることに対してのお礼という意味から、長く読経していただいたり、格の高いとされる戒名を付けていただくと、値段も高額になります。
元々は、施しという観点から、気持ちを示すものですから、見当が付かない場合は、お寺に対してダイレクトに相談してもかまいません。直接的な相談に抵抗感がある場合、葬式会社に対して相談を持ち掛ける方法もあります。
金額が確定したら金銭を包みますが、包み方においてもマナーがあります。現金を半紙に包み、それから、奉書紙を利用します。紙は裏表が存在しますので気を付ける必要があります。奉書紙なき場合は、金銭を市販されている白い封筒に入れても支障ありません。
それから、多くのケースは水引は掛けませんが、エリアによってかけるケースがありまして、更にかける水引のタイプも違ってきます。関東においては白黒、あるいは双銀それから、関西では白黄を使います。判断に戸惑うケースではかけないのが手堅いです。